2025/08/21 12:52
【4】今や日本も亜熱帯?!取り入れたい養生法
山:体がベトベトして気持ち悪いとかTシャツのタグが擦れて気になるとか、これはストレスで敏感になると気になりやすいんですよ。
ストレスというと、心だけをイメージしがちだけど、体が感じるストレスもすごく多くて。
特に今の日本は昔に比べて夏が長すぎるので疲弊の時期が長くなっているんです。
亜熱帯の気候には亜熱帯の養生をしなきゃいけないのに、私たちは追いついてないからすごく体にとってストレスなんですね。
そういう時は「気」を動かしてあげないといけなくて、清涼感のある物がおすすめです。
例えばベトナム料理って、レモングラスとかミントとか沢山食べるの分かります?
松:美味しいですよね!ライムきゅっと絞ったり。
山:ああいうのはやっぱり亜熱帯の養生で、夏こそ気が動いてない時は、爽やかな食材を取るとか。
それと身体に塗ったりするじゃない?
松:スーっとする香りのものとかね。
山:外からも中からも良いので、夏こそミントなんですよ。
松:ロールオンタイプの清涼感があるアイテムも好きで、熱中症っぽく頭ガンガン痛くなる時とかにコメカミや首筋にぐりぐりしたりします。
山:そうそう。スッキリ爽やかな食材や香りは、気の巡りを良くして呼吸も深まるのでおすすめです!
【5】今から実践!秋へ向けての心得
松:秋ってあっという間に終わってしまったり、去年は暑さも厳しいまま寒くなるのも遅くてって感じだったと思うのですが、そういう時でも身体に秋の養生って必要ですか?
山:体の中はちゃんと秋が来てるんですよ。
梅雨時期ぐらいが湿気が一番メインじゃない?夏は暑くなるから、やっぱり熱の性質が体にとってすごく出やすいんですよ。
秋に入ってくると身体は乾いてくるんですね。乾燥するっていうだけじゃなくて、外の乾燥がどう身体に影響するかなんですけど、
一番出てくるのが喉、気管支。そこから大腸や皮膚へ症状が出てきます。
なのでやはり夏から秋にかけてって咳の風邪が増えるし、気管支が弱くなる方が多いです。
喘息ある人は悪化するし、皮膚の病気も増えますね。
秋に乾燥すると体の反応としては乾燥してるから潤そうとするんですよ。
体内で綺麗な水分が潤いとしてあったら良いんですけど、淀んでいると皮膚病ってなりやすいんですね。
それから体の中が乾くと乾燥性の咳が出たり、腸が乾いて便秘しやすくなる。
夏は湿気の影響で下しやすかったりちょっとべとっとしやすいんだけど、秋にかけてはなんかコロコロしてきたり硬くなって
ちょっとヒビ割れてくるとか。そういうことが起こりやすくなります。
その場合、一番意識した方が良いかなって思うのは呼吸ですね。
松:今すごい呼吸しちゃいました!笑
私呼吸浅いと思います。
山:最近呼吸が浅いとかいう話によくなりますよね?
これって肺が弱いからとかじゃなくてストレスによって気が鬱滞してるから、呼吸が常に浅いんですよ。
呼吸が浅いと取り込む気も少なくなるから巡らせることができないんです。
だから自ら意識して動かした方が良いんですね。
松:なるほど。じゃあヨガとかすごい良いですね。
山:めちゃくちゃ良い。でもヨガとかってなると、していない人からするとまずヨガ始めることが障壁になるじゃない?
なので、家で毎日やって欲しいことがあります。
朝起きた時とか、夜寝る前でも良いのでまず息を吐き切ること。
松:えー!吐き切ることが大事なんだ。いっぱい吸うとかじゃなくて。
山:そう。呼吸が浅い人は吸おうと思ってもきっといっぱい吸えないから。
だからまずは吐き切ってそこから吸うと良いです。腹式呼吸が良くて、慣れていない人はまず横になってやってみると良いです。
松:そのほうが呼吸しやすいみたいなことですか?
山:横になった方がお腹の膨らみ具合が分かりやすいんです。仰向けでやる時は、お腹が地面にくっつくくらい、吐き切るんですよ。
その後、息を吸うときにお腹を膨らませていく。この動かす練習をすると良いです。これだったら誰でもできますよね?
松:それが巡らせるだけでなく、気を取り込むことにもなるから肺にも良いですか?
山:そう。秋は肺が働きすぎて弱ってくるんですね。だからその機能を助けてあげるというつもりで呼吸をしっかり意識した方が良いです。
指標として大切にしたいのは腸内環境です。
夏場って、すごく疲れてるし、疲弊してるからなかなかそこまで意識が向かなかったりもするんですけど。
ちゃんと便が出てるかなとか、お腹が張っていないかなとか。
この夏終わりから秋にかけては、しっかり腸内環境を整えてあげると、それが肺の助けになるので。
意識して体を見るには腸内環境が良いかなって思います。
松:それは夏の間からできることですもんね。
忙しくしているとついつい呼吸を忘れてしまいますが、起きた時・寝る前に習慣づけられるよう私も意識してみます!