TOYOU  YAKUZEN CHA 薬膳茶

2025/08/21 11:54


【1】夏の大敵『湿熱』



松:梅雨が過ぎてあっという間に厳しい夏が来ると思うんですけど、夏の養生について教えてください。



山:夏は湿気もあって且つ暑くなるでしょ?気温が上がると体力は消耗していくんですね。
そして身体に熱もどんどんこもっていく。
するとみんな冷たいものを一気に取るんですよ。
夏場は結構冷たいものが習慣化していて、お風呂上がりのアイスとか氷いっぱい入れたお水ばかり飲むようになりがちなんだけれども。
これは皆さん身体の熱を取りたくてやっている行為だと思うんですね。
だけど、できたら食材で熱をとっていった方が良いです。
じゃないと冷えてばかりで体の身にならないからなんです。
アイスって甘いじゃない?だいたい糖質脂質が多いから体内の湿気になるんですよ。
だから一時的に熱は取れるかもしれないけど、この湿気をずっと体内に溜め込んでいって、熱と合わさると
湿と熱で「湿熱」という性質になっていくんですね。
これは本当に厄介で症状としては皮膚病やだるさ、膀胱炎の方が増えたります。
湿気って体を鈍らせるので、さっぱりしたものだと物足りなくなってくるんですよ。
2日酔いしたことあります?


松:もちろんありますよ笑


山:2日酔いの時って絶対身体疲れてるじゃない?なのに、味の濃いもの食べたくならない?


松:なる!カレーとかラーメンとか。



山:そう。あれって体が鈍ってて、濃いものじゃないと物足りなさを感じてしまうんですよ。
お出汁の効いたものとかだと味がしないと感じたり、これって感覚が鈍ってるんですね。
これは夏場の食事にも表れていて、夏ってカレーだったり焼肉だったり、なんか夏のスタミナ食ってイメージありませんか?
がっつりニンニクと油!みたいな。あれ全部熱の性質なので、よほど元気な人じゃないと厳しいです。



松:しかも「× 酒」だもんね笑



山:そう!笑
やっぱり食材で熱を取っていくものを取った方が良くて、その代表が夏野菜なんですよ。


松:清熱ですね!



山:そう、清熱。
トマトとかキュウリとかレタスとかスイカとか。
夏野菜において水分が多いものとあと苦味が本当に良いです。
苦味でいうとゴーヤや緑茶もおすすめ。
私たちが自然界の一部なのと一緒で野菜もそうなんですよ。
水分がいっぱいないと暑いところでは干からびちゃうから水分を多く保って元気に育つのが夏野菜なんですね。
水分たっぷりな夏野菜や直接的に熱を取れる苦味食材。これらを積極的に取ると良いです。



松:フルーツも良いですよね?



山:もちろんです。フルーツもほとんど水分じゃない?
今はだいぶ品種改良されすぎていて、フルーツが全部甘くなっちゃってるんだけど
高級で甘さがたくさんあるフルーツは嗜好品としては良いと思うんだけれども、
昔ながらの味のフルーツを食事の一環として取れると良いかなって思います。



松:夏バテにならないようにするには、夏野菜やフルーツ、苦いもので暑さを解消するのが大事ですね!



【2】夏の点滴「酸味」と「甘味」



松:もう夏バテしまって食欲もないみたいな時に点滴のような体の栄養になるものってありますか?


山:夏の疲れって結構汗が影響していて、汗って体にとっては必要なきれいなお水なんですよ。
もちろん循環しなきゃいけないから出ることが大事なんだけど、これがダラダラと止まり切らないのも問題で。
そうすると、汗と一緒にエネルギーも漏れ出ちゃうんです。
だから夏場のじとっとした汗ってかいてるだけで疲れるんですね。
こういった時に良いのが酸味と甘味をバランスよく取ることなんですよ。
代表例がはちみつレモン。



松:運動部の夏の休憩に必須でした!



山:酸味と甘味が体に必要な陰液となって潤いを補給できるんですね。
はちみつレモンの他にも酢の物とか夏野菜をいっぱい入れたピクルスだったりね。
そういったものがすごく疲れを取ってくれておすすめです。



松:梅雨の間、梅仕事された方もいらっしゃると思うんですけど、梅ジュースとかも良いですよね!



山:うん、梅ジュースも良いです!



松:夏バテ解消の養生ドリンクのキーワードは「酸味+甘味」ですね!



【3】夏でも!湯船に浸かるのは大切



松:過ごし方としては、やはり冷やさないのが大事ですかね?



山:すっごく暑い時期になると、オフィスや電車、お店といった室内の冷房が強くなるんですね。


松:分かります〜。私この前ちょっと用事の前にカフェで仕事したかったんですけど、寒すぎて入れないカフェが何軒かあって
空調基準で入る店決めました笑



山:味とかじゃなくて?!



松:冷房で具合悪くなっちゃうタイプだから、直接風が当たるのとか本当に苦手で、空いてる席に立ってみて風が当たると
私そのカフェ利用しないんですよ。



山:そうなんだ。でもそれがわかっている時点で素晴らしいです。
夏の養生の鉄則は、内は温めて外は冷やすことなんだけれど、冷房が効いた空間って一瞬の話じゃないじゃない?
例えばカフェに入ったら30分とか1時間とか動かないし、冷え切っちゃうんですよ。
会社に勤めているとすると、会社に行くまでは暑いんだけど、8時間とかほぼ汗はかかず、むしろ冷え切ってしまって、
帰り道に外に出ると解凍されたかのように感じる。
これは自律神経の働きを乱すんですね。
なので、私は夏場こそ温かいものを食べたり飲んだり、あと入浴してきれいな汗をかく方が良いと思います。



松:外や電車の中とかで、だらだら気持ち悪い汗をかくんじゃなくて、運動とかお風呂やサウナで
気持ちの良い汗をかくのが良いんですね。



山:そうそう。気持ちの良い汗は出方も違うし、身体が受けるストレスも違うんです。
同じ汗でも気持ちの良い汗をかけば身体は体温を下げようとするんです。
でも、夏場にじとっとしてる汗ってなんか気持ち良くもなければ冷える感じもないし。



松:本当不快でしかないですよね!
服が貼り付く感じもするしすぐシャワー浴びたくなっちゃう。
内臓は冷やさないように温かいものを取り入れつつ、夏だからといってクーラーの部屋にずっといるのではなく、
自律神経を整えるためにも運動や入浴で気持ちの良い汗をかくのが大切ですね。






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